1人のお客さまにしっかり向き合いたい
La Curacionがまだ会員制ではなかった頃、ご予約が多い日は1日5〜6名の方に施術をさせていただいていました。
しかし、これでは十分な施術やホスピタリティは提供できません。
一般的な、特に身体の疲れを取る目的のオイルマッサージであれば問題ないかもしれませんが、当サロンはリラクゼーションに重きを置いたメニューのため、多くの方の施術をすることに限界を感じていました。
ホリスティックマッサージ、タントラマッサージどちらも重視しているのは、施術中のお客さまとのコミュニケーションだからです。
コミュニケーションの大切さ
コミュニケーションといっても、会話をするという訳ではありません。
施術中、
- ちょっと痛いです・・・
- もっと強くお願いします
- そこ、もっとしてほしいです・・・
といったご要望を、直接口にして言っていただける方ばかりではありません。
本当は、もっと希望通りにしてほしいと思われている方がほとんどだとは思いますが、特に日本人の方は遠慮されてしまう方がほとんどで、悪い意味でセラピストにすべてを委ね過ぎていると言えるかも知れません。
しかし、そういった遠慮をされたまま、ご希望通りの施術を受けられずに終えられることがないよう、できる限りお客さまに寄り添った施術をさせていただくことが、とても重要だと考えています。
そのため、僕は施術中、お客さまの反応を目、指先、耳を敏感にしながら掴み取るよう心がけています。
大丈夫かな?と思いながら少し強めの圧でアプローチする瞬間、強すぎるとお客さまの身体は強張り、目元も険しい表情になってしまいます。
一方、気持ちが良い時は全身の力が抜け、吐息からも感じ取ることができます。
また、センシャルな部位の近くをトリートメントする際は、こういったお客さまの反応を的確に理解できる観察力がとても重要です。
例えば、鼠蹊部や会陰、バストといった部位をトリートメントする際、いきなり鼠蹊部や会陰、バストに触れることはありません。
足の付け根へのトリートメントの場合、センシャルな部分に触れてしまうことがあるため、膝上から徐々に時間をかけて足の付け根にアプローチしていきます。
その際、お客さまの目元や口元、指先や足の動きなどを観察しながら、迎えられていると思えた時のみ、ゆっくりアプローチするよう心がけています。
こういったコミュニケーションは相当な集中力を必要とするため、1日に何人もの方を施術させていただくことは、どうしてもむずかしいと感じていました。
そういったことからも、これまでのようなスタイルから脱却する必要性を強く感じていました。
相性の重要さ
当サロンの提供メニュー、ホリスティックマッサージとタントラマッサージは、一般的なオイルマッサージとは少し異なり、よりリラクゼーション傾向の高いものとなっています。
心、精神、本能といったものに、お客さまとセラピストがお互い向き合う必要があるため、相性が合わないと本来の効果を十分に感じていただくことがどうしてもむずかしくなります。
こういったことから会員制とさせていただき、会員になっていただく際に一定の審査をさせていただくことにいたしました。
そのため、せっかくご興味を持っていただいても、施術をさせていただくことができない場合があります。
大変申し訳ありませんが、どうかご理解いただければ幸いです。
しかし会員の方は、相性が合うからこその本来の効果を十分に感じていただくことができるかと思います。